上手なストレス対処法                  ~現役精神科医ティー先生のティーブレイク~

皆さんはストレスが溜まったときにどのような方法でストレス解消を図っていますか?
ストレスに対処する方法(ストレスコーピング)は様々ですが、今回はそのうちの一つをご紹介しましょう。

気晴らし型のコーピング

「気晴らし型」のコーピングはいわゆる「ストレス解消」のことで、ストレスを感じたときにレジャーや趣味などを通じてストレスを発散しようとするものです。
「気晴らしのお出かけ」「気晴らしのショッピング」などは、皆さんも試したことがあるのではないでしょうか。

「気晴らし」が億劫になってしまったときは…

 でも気持ちが落ち込んだり疲れが溜まっているときには、気晴らしをするのも億劫になってしまいますよね。休日なのに何もしないで一日が終わってしまった…なんてことになると、余計に気持ちも沈んでしまいます。

 そういうときには、「本当に小さなこと」から行動してみましょう。

たとえば、
「いつもと違う銘柄のシャンプーを使ってみる」
「いつもよりも一軒先のコンビニに行ってみる」
といったようなことです。

「そんなことでいいの?」と思われるかもしれませんが、実際にやってみると案外気分が変わるものですし、
気分が変われば行動の幅も変わってくるものです。
コツは、コーピングリストを作っておいて選んで使う!です。
ぜひ試してみてください。              

本当にストレスが溜まったときは…

 このような対処は、ちょっとしたストレスや気持ちの落ち込みには有効ですが、重篤なストレスには専門的な対処が必要です。
特にハラスメントなど明らかなストレス因がある場合や、強い気分の落ち込みがある場合は、必ず周りに相談したり、医療機関の受診を検討してくださいね。                                    (精神科医T)

「小さな気晴らし」の例
晴れた日に空を眺めてみる
いつもと違う銘柄の紅茶を試してみる
いつもと違う道順で家まで帰ってみる
軽いストレッチをしてみる
コーヒーをいつもより丁寧に淹れてみる
数分の散歩をしてみる
知人に電話やメールをしてみる

※認知行動療法は、認知(考え)と行動の変容を促し、こころの問題を解決する心理療法です。

千葉⼤学で2019年4⽉に⽴ち上げた「簡易(低強度)認知⾏動療法的アプローチによる相談⽀援を⾏うメンタルサポート医療⼈養成プログラム」では、対⼈援助職の⽅々を⽀援しています。

2023年度より千葉⼤学発ベンチャー「株式会社メンサポ」が上記の教育⽀援事業を引き継ぎました。

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