CBTラーニングとは

認知・行動科学の視点からこころとからだにアプローチする方法を学ぶ医学部発のプログラム

CBTラーニングでは、不安、うつなどを改善へと導く、
認知行動療法の具体的なアプローチ方法を学べます。
基礎から実践をカバーした多彩な講義と、多職種による症例検討会の動画コンテンツが視聴でき、
学びを活用するための充実したサポートをうけることができます。

認知行動療法は様々な場で活用可能
  • 保健・医療

  • 福祉

  • 産業・労働

  • 教育

対象とする職種

  • 看護師
  • 助産師
  • 保健師
  • 医師
  • 歯科医師
  • 介護士
  • 薬剤師
  • 言語聴覚士
  • 公認心理師
  • 養護教諭
  • 教諭
  • ソーシャルワーカー
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 鍼灸師
  • 音楽療法士
  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 保育士
  • 児童指導員
  • スクールカウンセラー
  • 管理栄養士
  • 栄養士
  • 弁護士
  • 法務教官
  • 行政関係
  • その他コメディカル

プログラムの特徴

メンサポは「すべての人に認知行動療法にふれる機会を提供する」を実現するために、以下の事業を展開しています。

  • 認知行動療法を基礎から学ぶ(特論動画)

    基礎から認知行動療法を学ぶことで、低強度の認知行動療法について説明ができるようになり、精神科診断や薬物治療について理解し、質問紙を活用するだけでなく認知行動療法の技法も活用できるようになります。

  • 多職種との症例検討会(演習動画)

    うつ、不安などの問題を抱える患者に対して行われる認知行動療法の症例検討会の様子を視聴できます。精神科医などのメンタルヘルスのプロフェッショナルや多職種が参加する症例検討会を通して、多職種連携の重要性とメンタルヘルス相談支援の実践法を学びます。

  • 学びを活用するためのサポート
    (デモ動画・担任制)

    日常の診療や対人援助場面で出会う軽症のうつ、不眠、不安をもつ勤労男性に対する12セッションのデモセッション動画を視聴できます。セッションの始まりから終結、フォローアップまでの実際の流れを学ぶことができます。また、会員専用ページから、講師・専門家の個別指導を申し込めます。

    ※全科コース受講生および修了生向けのサービスです。

  • 全科コース修了生向けフォローアップ

    全科コース(特論Ⅰ、演習Ⅰ)を修了すると、事例検討会や、ロールプレイ手法を使った勉強会に参加できます。また、講師・専門家の個別指導がうけられます。(有料)

プログラムの概要

目的

千葉大学大学院医学研究院では、文部科学省の課題解決型高度医療人材養成プログラム「メンタル・サポート医療人とプロの連携養成」が採択され、一般日常診療の場で遭遇する軽症の不眠、不安、うつ、認知症、依存症等を持つ患者および家族が向精神薬依存にならないよう、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、コメディカル等がセルフヘルプをガイドする「簡易(低強度)認知行動療法的アプローチによる相談支援を行うメンタルサポート医療人養成」をオンライン授業やネット教材を活用して行う人材養成プログラムを立ち上げ、2019年度~2022年度まで大学院講義として開講しました。プログラムの継続を望む声を皆様に頂き、2023年度、千葉大学から株式会社メンサポに事業を引き継ぎ、大学院講義で行われていたものをe-learningカリキュラムとして、広く全国の方、学外の方に受講していただけるように、CBTラーニングを運用いたします。

CBTは、認知行動療法
(CognitiveBehavioralTherapy)の英語の略称です。

受講資格

医療、産業、福祉、行政などでメンタルヘルス支援に携わる者

受講生職種の例

医師、歯科医師、薬剤師、看護師(保健師、助産師)、公認心理師、鍼灸師、臨床検査技師、臨床心理士、精神保健福祉士、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、産業カウンセラー、教諭等

資格認定

メンタルサポート医療人(低強度セラピスト)について

以下の要件を満たした者を「メンタルサポート医療人(低強度セラピスト)」に認定します。

  1. 医師、歯科医師、薬剤師、看護師、公認心理師、精神保健福祉士、作業療法士、学校教諭などメンタルヘルス支援に携わる者
  2. 「メンタルヘルスサポート学特論」の15コンテンツ、「メンタルヘルスエクセルシオール(症例検討)演習」15コンテンツを受講終了し、研修修了証を受けた者
  3. 最低1症例の低強度の認知行動療法(原則、月1回30分で連続6回程度)を行い、終了後にアウトカムデータ(介入効果指標)を含む症例報告を提出し、メンタルヘルスの専門家から評価を受けた者(原則、開始時からスーパービジョンあるいはコンサルテーションを受けること)

コース及び受講料と講座内容

新規申込者コース

コース 講座内容 受講料(税込)
全科コース メンタルヘルスサポート学特論Ⅰ 
メンタルヘルスエクセルシオール演習Ⅰ
132,000円
特論コース メンタルヘルスサポート学特論Ⅰ 66,000円
体験コース メンタルヘルスサポート学特論Ⅰの7コマ 33,000円

申し込み月を含む12か月間視聴可能

講義は1科目15コマ

体験コースは特論Iの講義内容(第1回から第7回の内容)となり、その後残り23コマ(特論I:8コマ、演習I:15コマ)を追加受講すると全科コース終了となります。(体験コース:7コマ33,000円、追加受講:23コマ110,000円、合計143,000円)また、会員専用ページ(特典動画やPDF)の利用はできません。

個人情報保護に関する法的な拘束を受ける資格をお持ちの方は全科コースを受講頂けます。

「特論コース」では、「メンタルサポート医療人」認定の修了証は発行されません。

継続申込者用コース

コース 講座内容 受講料(税込)
アドバンスコース
(特論・演習科目)

特論科目
メンタルヘルスサポート特論Ⅱ
メンタルヘルスサポート特論Ⅲ

演習科目

メンタルヘルスエクセルシオール演習Ⅱ
メンタルヘルスエクセルシオール演習Ⅲ
メンタルヘルスエクセルシオール演習Ⅳ
メンタルヘルスエクセルシオール演習Ⅴ
メンタルヘルスエクセルシオール演習Ⅵ

メンタルヘルスエクセルシオール演習Ⅶ

各22,000円

延長申し込み月から6か月間視聴可能

講義は1科目8コマ

特論コース修了者は特論科目のみ選択可能

注意事項

  • 演習科目の受講については、資格要件を設けております。そのため、全科コースでお申込み頂いても、特論コースの受講案内となる場合がございますのでご了承ください。
  • 継続受講される方は、お申し込み時に継続受講の資格を満たすことを事務局で確認後にお支払いいただきます。
  • 受講料のお支払いは、事務局からの申し込み確認メール掲載の指定期間に銀行振り込みをお願いいたします。
  • ID発行後、お支払いいただいた受講料は、返金致しかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 施設・企業単位でお申込みを検討されている場合の料金は、お問い合わせください。

コンテンツ内容

講義科目「メンタルヘルスサポート学特論Ⅰ」

第1回 低強度の認知行動療法とは何か?
第2回 半構造化面接(MINI および MINI-Kids) を用いた精神科診断と質問紙(PHQ-9、GAD-7、SCAS、 DSRSC、アテネ不眠尺度)を用いた重症度評価 (STEP1)
第3回 精神科における適正な鑑別診断と薬物療法
第4回 認知行動モデルの作成と心理教育 (STEP2)
第5回 認知の再構成(コラム法)(STEP3)
第6回 行動の変容(行動活性化あるいは段階的曝露)(STEP4)
第7回 問題解決法とアサーション(STEP5)
第8回 認知療法尺度(CTS-R)の12 項目によるセッションの理解(前編)
第9回 認知療法尺度(CTS-R) の 12 項目によるセッションの理解(後編) および半年間の介入評価(再発防止と精神科への紹介)(STEP6)
第10回 不眠症のインターネット認知行動療法プログラム
第11回 マインドフルネス
第12回 服薬指導および歯科診療における認知行動療法
第13回 勇者の旅プログラム(前編)
第14回 勇者の旅プログラム(後編)
第15回 強迫症、自閉スペクトラム症の高強度の認知行動療法

講義科目「メンタルヘルスサポート学特論Ⅱ」

1回目 歯科心身症の見方と対応-認知行動療法的アプローチと医療連携-
2回目 『周産期メンタルヘルス』~とくに産後うつの評価と連携構築~
3回目 ギャンブル依存の認知行動療法
4回目 身体症状症の認知行動療法
5回目 子どもの不安症に対する認知行動療法
6回目 司法・犯罪分野における認知行動療法
7回目 メンタルヘルスの労災問題(前編) 精神障害の労災認定の基本
8回目 メンタルヘルスの労災問題(後編) 精神障害の労災認定後の課題 /精神疾患による休職と職場復帰にかかわる問題

講義科目「メンタルヘルスサポート学特論Ⅲ」

1回目 ストレスコーピング
2回目 もしCBTの最中に、子供の不適切養育が疑われたら・・・どうする?
3回目 パニック症の個人認知行動療法 (前半)
4回目 パニック症の個人認知行動療法 (後半)
5回目 社交不安症の認知行動療法 Cognitive Behavioral Therapy for Social Anxiety Disorder (SAD) 前編
6回目 社交不安症の認知行動療法 Cognitive Behavioral Therapy for Social Anxiety Disorder (SAD) 後編
7回目 自閉スペクトラム症の 心理査定について/心理査定(心理アセスメント)
8回目 低強度認知行動療法の実際(ロールプレイうつ病編)

講義科目「メンタルヘルスサポート学特論

1回目 カウンセリングの基本と精神疾患
2回目 発達障害の理解と支援
3回目 母子保健とストレスマネジメントに活かす認知行動療法
4回目 ひきこもり(含む家族)支援について
5回目 レジリエンスを育てよう
6回目 統合失調症と認知行動療法
7回目 EAP(従業員支援プログラム)としての認知行動療法
8回目 セルフコンパッション

講義科目「メンタルヘルスエクセルシオール演習Ⅱ~Ⅶ」

第1回~第15回

認知行動療法の症例検討

対象疾患:慢性疼痛、強迫症、自閉スペクトラム症、気分変調症、パニック障害、広場恐怖症、注意/欠如多動症 他

受講フロー

1年目(必修)

初年度 費用13.2万円/12か月視聴可能/30コマ

  • メンタルヘルスサポート学特論
  • メンタルヘルスエクセルシオール演習

全科コースでは、上記2科目を受講できる。特論が修了次第演習が受講可能となる。

個人情報保護の制約を受ける資格をお持ちを方(例:医療職、福祉職、教員など)

終了後一定の要件を満たした方にメンタルサポート医療人の認定を致します。

メンタルサポート医療人
養成コース修了証授与

2年目以降(選択)

1科目(8コマ)2.2万円/6か月毎視聴期間延長

  • メンタルヘルスサポート学特論Ⅱ,Ⅲ
  • メンタルヘルスエクセルシオール演習Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ

二年目以降は、半年毎に好きな科目を選択可能申し込み時から半年間受講可能
特論Ⅰ,演習Ⅰも引き続き見られる

受講期間に個別相談が1回無料でうけられる

修了生(3,300円/年)

  • 修了生は情報提供を望む方、個別指導、勉強会の参加が可能

修了生Plus(11,000円/年)

  • 修了生Plusはさらにこれまで受講したコンテンツの継続視聴が可能

修了生・修了生Plusいずれも4月または10月から開始月を含む12ヶ月

1年目(必修)

初年度 費用6.6万円/12か月視聴可能/15コマ

  • メンタルヘルスサポート学特論

全科コースでは、上記2科目を受講できる。特論が修了次第演習が受講可能となる。

2年目以降(選択)

1科目(8コマ)2.2万円/6か月毎視聴延長

  • メンタルヘルスサポート学特論Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ

二年目以降は、半年毎に特論の好きな科目を選択可能。申し込み時から半年間受講可能特論Ⅰも引き続き見られる

受講までの流れ

  1. お申し込み

    申し込み画面にて
    内容をご入力ください

  2. ご入金

    メールにてお振込先をお知らせしますので、ご入金ください

  3. 入金確認後ID発行

    入金確認後事務局よりIDと
    パスワードをご連絡します

  4. 受講スタート

    受講開始できます

よくある質問

視聴完了した後のフォローアップ(個別相談・多職種勉強会・メンタルサポート医療人認定)について詳しく教えてください

★「(アドバンス)継続コース」「修了生コース」は、一度終了してしまって間があいても受講することは可能なのでしょうか?

はい、可能です。ただし、受講者様の情報を保持する期間を受講を修了(中断)されてから原則5年としております。 それ以降間が空いての再受講をご検討でしたら、事前にご連絡いただけますと幸いです。

メンタルサポート医療人認定の期限はありますか?

修了証が授与されていれば、認定までの期限は設けておりませんが、CBTラーニングの履修終了から5年以内が望ましいです。5年を経過する時点で、それ以降に医療人認定をお受けになる意思がある場合はCBTラーニング事務局(contact-ms@cbtmsp.com)あてにご連絡ください。

「メンタルサポート医療人」認定の必要要件に照らし、認定が得られない場合があることがあるとの事ですが、具体的にはどのような場合でしょうか。

下記が認定要件です。こちらに当てはまらない場合、認定が得られないことがあります。
①医師、歯科医師、薬剤師、看護師、公認心理師、精神保健福祉士、作業療法士、学校教諭などメンタルヘルス支援に携わる者
②「メンタルヘルスサポート学特論」の15コンテンツ、「メンタルヘルスエクセルシオール(症例検討)演習」15コンテンツを受講終了し、研修修了証を受けた者
③最低1症例の低強度の認知行動療法(原則、月1回30分で連続6回程度)を行い、終了後にアウトカムデータ(介入効果指標)を含む症例報告を提出し、メンタルヘルスの専門家から評価を受けた者(原則、開始時からスーパービジョンあるいはコンサルテーションを受けること)。
※①のメンタルヘルス支援に携わる者の該当する資格については、例として挙げられていない場合は、個別にお問い合わせください。
その上で認定が得られない場合の具体例としては、
A. コンテンツを視聴しているがレポート提出等をしていないため、研修修了証を受けていない者
B. 症例報告を出していない者等が考えられます。

症例報告について、6ヶ月間入院される方は非常に少ないので、3ヶ月間に半月毎に1回低強度の認知行動療法を行う方法でも認められますでしょうか。

症例報告は入院症例である必要はありません。月1回6カ月で合計6回というのはあくまでも目安ですので、3ヶ月間に半月毎に1回で合計6回の低強度の認知行動療法を行う方法でも問題ありません。

全科コースを修了したので、現在の職場で実践したいと思います。
ただ、薬剤師として患者さんと窓口で少しお話しする程度なので、今の職場では認知行動療法を取り入れた関わりができないと思っています。何かアイディアはありませんか?

例えば、リハビリ病院で脳梗塞後の入院で気分が落ち込んでいる患者さんがいるとして、好きなことは何ですか?と聞くだけでも十分認知行動療法(CBT)的なアプローチです。
CBTを学んだ援助職が、「好きな事は何ですか?」と聞くということは、返答をうけて、コーピングや行動活性化などを説明する準備があるということです。
これで立派なCBT的アプローチだと思いますし、このようなアプローチの方法をフォローアップの勉強会で学んでいただきたいと思っております。

好きなものが、絵というなら、絵の何だったら・簡単に・お金もかけずに・病院でできるのか?を一緒に探してあげればいいのではないでしょうか?コーピングリストを作成するということです。
絵をかく、絵を見る、絵の話をする、絵に関するYoutubeを見る。
一番エネルギーを使わずに始める順序だてをしてあげれば立派はCBTです。

私も薬局の窓口で行えているのは、このようなアプローチです。小さな声掛けが動きを生みますので、声をかけてみて、患者さんの変化を見て頂ければと思います。
(回答者 薬剤師 Hさん)

受講に際し症例報告は必須でしょうか。

症例報告はあくまで、「メンタルサポート医療人」認定に必要な要件の一つです。認定が必要でなければ、講義の受講のみということも可能です。当カリキュラムは「メンタルヘルス支援」に関わる資格をお持ちでなくても、受講して頂けます。ただその一方で、受講後にメンタルサポート医療人の認定を受ける際にはメンタルヘルス支援に関わる資格が必要になってまいります。

資格認定の要件である、スーパービジョンをお願いする、スーパーバイザーの指定はありますか。

On the job trainingという形で、「最低1症例の低強度の認知行動療法を行う職場・施設」の現場の上司や先輩等にスーパービジョンあるいはコンサルテーションをご自身で受けて頂くことを想定しております。高強度の認知行動療法でのスーパービジョンとは性質も異なっており、スーパーバイザーの指定は特に行っておりません。

現在は、主に高齢者(要支援~要介護1-2)の方を対象に勤務しています。職場にはメンタルヘルス・認知行動療法のスーパーバイズができる先生がいないのですが、受講は可能でしょうか。

受講は可能です。ただし、職場での低強度の認知行動療法の実施に際しては、職場(施設)内の了解、許可も必要と思います。その際に、スーパービジョンについても、職場の上司や先輩にご相談され、必要ならば、外部の専門家に相談するのがよろしいと存じます。

eラーニング受講に際して必要なpc環境を教えてください。

OS= Windows 7以降
ブラウザ= Internet Explorer 11.0以上、Google Chrome 最新版
OS=MacOS 10.12以上
ブラウザ= Safari 最新版、 FireFox 最新版、 Google Chrome 最新版では確認がとれております。

今後の開講予定時期はありますでしょうか。

4月、10月に開講予定です(申し込み開始は前月)

本コンテンツは委託先 株式会社プロアシストより配信されます。

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認知行動療法を
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